パク・ウンビンの衝撃的な変身：「ハイパーナイフ」- 鳥肌が立つ医療スリラー

澄んだ目と暗い魂を持つ天才

ディズニープラスがついに待望の韓国オリジナルシリーズ「ハイパーナイフ 闇の天才外科医」を配信開始しました。そして、予告編が示唆していたよりもさらに衝撃的な内容となっています。この医療スリラーは、パク・ウンビン演じるチョン・セオクを主人公としており、これまで彼女が演じてきたキャラクターとは全く異なる役柄です。セオクは17歳の医学部の天才少女でしたが、恩師であるチェ・ドッキ教授（ソル・ギョング）を殺害しようとした罪で医師免許を剥奪されました。

このキャラクターの魅力は、その二面性にあります。彼女は命を救う優秀な医師でありながら、人命を無価値と見なす冷血な殺人者でもあるのです。これまで優しく純粋なイメージの役柄で知られていたパク・ウンビンは、観る者を驚かせる完全に変貌した演技を披露しています。善と悪の間を行き来するこの澄んだ目のサイコパスの描写は、魅惑的でありながら同時に不穏な印象を与えます。

秘密を抱えた恩師

ソル・ギョングは、延信大学の脳神経外科教授で世界膠芽腫学会の会長を務めるチェ・ドッキを演じています。表面上は優雅な知識人に見えますが、洗練された外見の下には「ハンニバル・レクター」のような殺人的な本能を秘めています。

ドッキはセオクの天才性を認め、彼女を弟子として迎えましたが、一連の出来事により彼女の医師免許を剥奪することになり、師弟関係から苦い敵対関係へと変わってしまいました。これがソル・ギョングの俳優キャリアで初めての医師役であるにもかかわらず、彼はキャラクターを完璧に体現し、パク・ウンビンとの場面で緊張感あふれる名演技を披露しています。

謎めいたボディーガード

ユン・チャニョンは、セオクが手術で命を救った後、彼女の側に留まる忠実なボディーガード、ソ・ヨンジュを演じています。特に背筋が凍るのは、ヨンジュがセオクが殺人者であることを知りながらも、命を救う医師として彼女を信じ続けていることです。彼は彼女の殺人の後始末を黙って処理し、彼女を「お嬢さん」と呼び、彼女は彼を「ソ理事」と呼んでいます。

セオクの最も暗い秘密を知りながらも揺るがない忠誠心を持つこのキャラクターは、物語にさらなる謎を加えています。ドラマでは、第3話以降でヨンジュがどのようにしてセオクに手術されることになったのかについてさらに詳しく知ることができ、彼らの異常な関係の謎が深まっていきます。

共感的な共犯者

パク・ビョンウンは、セオクの並外れた才能を認め、彼女が公に医療を行えないことを嘆く麻酔科医、ハン・ヒョンホ役を演じています。彼はセオクと病院のケアを受けられない患者をつなぎ、難易度に関係なくどんな手術でも行う彼女の意欲に常に感謝しています。

GV（ゲストビジット）イベントで、パク・ビョンウンは第8話まで良いキャラクターを演じることができて嬉しかったと述べており、シリーズを通じて彼のキャラクターが道徳的な羅針盤を維持することを示唆しています。彼の存在は、セオクの地下医療行為に人間味を加え、彼女の殺人的な傾向にもかかわらず、彼女の天才から生まれる善を強調しています。

鳥肌が立つ衝撃的な瞬間

最初の2つのエピソードには、この暗い医療スリラーの基調を設定するいくつかの不穏な要素が含まれています。微妙ながらも効果的な視覚的手がかりの一つは、セオクが常に裸足でいることで、これは社会規範の拒絶、脆弱性、そしておそらく彼女自身の強迫観念に縛られた状態を象徴しています。

より露骨に衝撃的なのは、殺人に対するセオクの何気ないアプローチです。ミラン看護師が彼女の違法手術について脅迫した時、セオクは躊躇なく彼女を殺害します。その後、セグクという男が彼女のお気に入りのレストランを閉鎖すると脅した時、彼女は「私のもの、私のレストランよ！」と主張して彼も殺してしまいます。さらに不気味なのは、これらの殺人に対するヨンジュの驚きのなさで、これがセオクにとって初めての殺人ではないことを示唆しています。

緊張感を高める演出と制作

「ジャグラーズ」や「昼と夜」などの作品で知られる監督キム・ジョンヒョンが、その多様な経験を活かして「ハイパーナイフ」で独特の緊張感ある雰囲気を作り出しています。全8話のシリーズは、2025年3月19日に第1話と第2話から始まり、4月9日の最終回まで毎週水曜日に2話ずつ新しいエピソードが配信されています。

制作陣はグラフィックな内容から逃げることなく、シリーズは成人視聴者のみを対象としており、恐ろしくも魅惑的な血なまぐさい手術シーンが特徴です。監督の音楽と視覚技術の巧みな使用は緊張感を最大化し、視聴者を緊張させる没入型の体験を作り出しています。

第2話はセオクがセグクの遺体を埋めている最中にドッキに見つかるシーンで終わり、第3話と第4話への説得力ある対立を設定しています。ドッキが必死にセオクに手術を行ってもらう必要があるため、視聴者はこの複雑な力関係が今後のエピソードでどのように展開するのか気になります。